日記
そらの珊瑚

生まれたばかりのころは
世界と自分との間に
境界線がまだなくて
自分が誰かなんて
どうでもいいことだったのでしょう

そのうち
自分の そとがわが
出来始めると
この なかみは
自分なんだなぁと
思い始め
毎日 日記に書いておくようになるのでしょう
記憶をいう日記帳に

自分が誰なのか
もし
忘れそうになったら
日記帳を開きます
記憶を書いてきた日々をたどれば
ああ、いつか来た道だったなぁと
きっと
懐かしく思うでしょう

自分は自分でしかないのですね
あなたがあなたであるように


自由詩 日記 Copyright そらの珊瑚 2012-02-15 08:52:08
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