夜明け前
こういった


世界が沈むのを待って
毛布を捨てる
分岐点が いつも鋭角を
僕に向けて迫るのを
思い出して目を閉じる

最終回は日常に潜むのを
忘れたと言いたくて
死にたがりを演じてた


走り抜けたビルディング
刺さった脱け殻
僕色だった


落ち込んだ事を
影に隠す君は
窓を開けて夜を誘うよ

悲鳴の代わりに
弾いたギター
爽やかに2弦が切れた

最終回は内側で諦めた瞬間に

待てなくて
静寂が刺さる

目を開ければ

今日を沈めた現在が
誘うから
浮かれ出た何も考えないまま
染み込む朝が
僕らを生き返らせる




自由詩 夜明け前 Copyright こういった 2012-02-14 00:32:01
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