さびしさというなの猫
梅昆布茶
ぼくはかつて猫を飼っていた
あるいは飼われていたのかもしれないのだが
いつも隅っこの居場所で僕をみている
そんな猫さ
何も言わないけれど何もも求めないけれど問いかけてくるのだね
あなたはなあにってね
ちっともなつかないそれでもいつもそばにいるのだね
南京錠のかかったこころの隙間にするっとはいってきてみゃあ〜となくの
どこかに消えてしまったあとも君の声がするのだね
しっかりしなよってね
ぼくは現実的な選択をいっぱいしなきゃあならないのだけれどもそれでも
またあの猫を飼いたいとおもうのだね
現実にかえると消えてしまうあの猫はなんだったのだろうっていつも思う
僕をさ迷わせる愛という幻想を嗤っているのだろうな
片隅のあの場所でね