心の虫
subaru★

何かがうごめくのを背中で感じた
後ろを振り返れば
モゾモゾと動きまわる

何一つ微動だにしない筈の
心の虫は笑いながら蠢く

痒さは手では届かず
イライラで集中できない

瞳に映らない心の虫は
突然と沸いて出てくる
呼びもしないのに

掻いても掻いても掻ききれない
私の背中で蠢く心の虫が
私を手懐けてるのか?

その心の虫とやらを
今の私には 捉えることが出来ない
歯痒いのだ


自由詩 心の虫 Copyright subaru★ 2012-02-10 12:00:41
notebook Home