子犬のワルツ
そらの珊瑚

詩のすぐ傍に
時折死があるのは
詩を読む人が
死のことを知りたいと思うからです

詩のすぐ傍に
時折希望があるのは
詩を読む人が
絶望のなかでも生きていかねばならないと知っているからです

あなたの詩を
読ませてください

詩は誰かに読まれたがっているのです
読まれるたびに
命拾いをした子犬のように
喜ぶのです

ほら、また一匹
白詰草を蹴散らしながら
あそこの丘の上から
駆けてきました

自分の尻尾を追いかけて
ぐるぐる回っておりますとも!


自由詩 子犬のワルツ Copyright そらの珊瑚 2012-02-07 15:03:45
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