きりはらいをり

雨の日は嫌いじゃない

君を抱きしめている時も
まるで
雨が僕らを包んでいてくれるようだし

こんな日に君が
傘差して迎えに来てくれることなどを
想像するとわくわくするんだ
いつか聞いた童謡みたいにさ

だから僕はたまに
わざと傘を忘れる
君に迎えに来て欲しくて

ごめん、また、忘れちゃった
もう、しっかりしてよ

そう言って頬膨らます君と
同じ傘の下で
今日も手を繋ぐ


自由詩Copyright きりはらいをり 2012-02-07 10:30:24
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