風の棺
そらの珊瑚

私が
こうして
文字を綴るのは
この
鉛筆の芯がなくなるまでのこと

あれ
もう芯がないや、と
気づいてしまうその時を
想像すると
やはり切なくなくなるけれど
きっとその朝は
晴れている
雲ひとつなく
すばらしく
青く、青く
晴れていることだろうと思います

書ききれなかった
物語は
風の棺に入れるので
世界の涯にでも
とばしてください


自由詩 風の棺 Copyright そらの珊瑚 2012-02-06 09:41:15
notebook Home