永遠の昼下がり
梅昆布茶

とどかない手紙のなかにしたためられた言葉はどこへいってしまったのだろう

それは終わらない最終章


この部屋に一人きみの薔薇を飾る


危険なゲームはもう終わりなのだね

孤独な鐘をきいたことがあるかい

天使の羽根をみたことがあるかい

よるのビロードのなかですべりゆく想いが空に登って星座になるの


自由って孤独の代名詞だよね

朝の光の中で消えてゆく儚いものさ


たそがれの歌をきいたことがあるかい

せつなくてやさしくて夜の香りがするかなしい歌だよ


夜は素敵にやってくる

すべての影をのみこんでビロードのカーテンをひくのだよ


すべての最終章はあたたかくてふかい闇の中で完結するのだね

そして朝を待つのだろうね

あの痛みとともにね





自由詩 永遠の昼下がり Copyright 梅昆布茶 2012-02-06 04:54:10
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