普通り
野澤 尚也

現代を生きる平凡な私達には無言で了解していることがある。
空は青空がいいとか


平日と休日がある。スケジュールがうまっている。だから君に認められる。
「幾多の歴史がつもりつもって、その先っぽのシステムをもちいて私たちは社会生活を営んでいる。」
もちろん国ごとの差異も大きい。
げーじゅつの発達した日本では「わたしたちの当たり前」そのものを、観ることができるんじゃないかな。
ある目標を。
「わたしたちの夢を。」
それは今、あなたの言葉じゃなくて、大勢の写真や文章が、映像や音声が、風となって運んできている。


ごはんと 呼ぶものが
「美味しい。」
肉体の欲望に駆られている
あなたは
「美しい。」


くちゅっ


ここで目を瞑って
僕達は自らが
明日も生きる為に
この風を
無言で呼吸している


平和でよかったなーと
洗濯機をまわしながら/洗濯板を使いながら
湿り始めた午後に居る


自由詩 普通り Copyright 野澤 尚也 2012-02-05 00:15:12
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