川と少女と道化師
梅昆布茶
かつて美しく華やかだった日々をおきざりにして
その骸は橋の下を流れてゆく
橋上ではジプシーが遥かな遠い時間を踊る
もう家には帰れない魂は冷たい炎となってオーロラになるのだね
道化師は子供たちがてを振りながら遠ざかってゆくとき泣いた
すべての夢は死ななければならないのだね
すべての愛は
ミラボー橋のしたセーヌは流れると歌ったのは誰なのでしょう
霧がかかって冷たい水の中で少女は何を想うのでしょう
かつて恋人と踊ったダンスを
紅茶にひたしたマドレーヌ菓子を
そしてすべての失われた時を
秘密の花園で過ごした時間を
そして自分をころした恋人を今でも想っているのでしょうか