無題
ズー



わたしのママはミートパイのふり、あるゆき降るむらの朝食よ、そうそうなりきれるものじゃないわ、二人目のパパもうなずいてるわよ、足のわるいウパおじさんが座り、ママを囲う首の長いわたしたちの食卓、今年はじめての休日に食べましょ、さめないうちにママ、あなたのせいよ、パパのためよ、ウパおじさんが気の毒だからよ、なんていわないでね、口うるさいミートパイ。ほんとにね。彼女の一人娘の、むすべない靴紐の跡が、むらからむらへのてつどうのようよ、そこに雪玉をふたつわたしつけてみるわ、休日の前夜かその日の朝に、二人目のママを迎えに行くから、やっぱり今夜中にやっておくわね、そのまえにパパと買い出し、なにか大切なものから、カートの固いとこまで蹴りあげて、ブーツの、ウパおじさんの、新調したって、うわさだわ、ぶかぶかなんだもん、わたしたちの足元、彼女の朝食、ミートパイのママ、わたしたちの首が伸びて、ひる過ぎには、パパもうまれるわ。


自由詩 無題 Copyright ズー 2012-02-01 08:55:02
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