ふぇにっくす
梅昆布茶
僕らには永遠がある
あの眩しい午後に逃げ水のなかで君に会う
たがいの輪郭を確かめながら愛し合うのだね
じゃんけんで運命が決まるなら良いのだが
あいにく物事は因果律が支配しているらしい
日常は物憂くつづく果てしなくね
僕は宇宙の端っこをひきずって今日も生きる
いつか死ぬためにね
フェルメールが光と影を愛したように
生と死は照らしあって巡る
默示録を飛ぶふぇにっくすは
しばし羽をやすめて僕たちの愛をみまもっているのだね
僕たちは死のなかから再生する
ふぇにっくす
時空を超えて啼き交わす魂なのだよ