ある日
塩崎みあき

風が吹いている気がする
おとないの人の
逆光線に佇む
寒々しい玄関に
しろい心を覚える

冬雲のその
質量感の無さが妙に泣けるね

煙突から
軽く上ってゆく水蒸気を見ている


自由詩 ある日 Copyright 塩崎みあき 2012-02-01 02:33:10
notebook Home