つれづれ草
はだいろ


新しいマンションに、
彼女が、テレビが必要だと言うから、
たぶん、テレビを買うと思う。
でも、
ぼくはあいかわらず、テレビは、
いらないと思っている。
へやに、ドラム缶がいらないのと同じように、
いらない。

テレビがないから、
世の中の情報に疎くいられて、
きもちがいい。
何も知る必要のないことばかりだと思う。
どうせ何もできやしないし、
どうせ何もしやしない。
ぼくは野田総理、100%支持する。
べつに、支持政党なんかないけれど。
ぼくが総理だったら、
きっと、
おんなじようにするだろうから。
ひとつひとつ決めてゆくのだ。
間違えたら腹を切ればいい。


けっきょく、
小泉が近来の総理大臣のなかで、
すくなくともひとびとの記憶に残ったのは、
彼が、唯一、
死のにおいのする政治家だったからだと思う。
一時期の、
ビートたけしがそうだったように、
人は、
死のにおいに敏感であり、
こころならずも惹かれてしまうものなのだ。
いま、
死のにおいのする日本人は、
残念ながら、
見当たらないように思う。

だから、
AKB48にも、
ふつうに興味がない。
かわいいなあと思ったり、
世の中を明るくしてくれていいなあと思ったり、
その程度の感想はあるけれど、
結局、
秋元康がやってるってところで、
パチンとスイッチが切れてしまう。
ドラえもんのひみつ道具でいえば、
流行性ねこしゃくしビールスってところだろう。
ぼくは、
美空ひばりの「川の流れのように」が、
彼女のキャリア史上の汚点だと思っているし、
そうゆう正当な価値観の元でしか、
秋元康の評価も定まらないと思う。
面白い人だとは思うけれど。


このごろ寒すぎて、
へやの暖房も効かないので、
デリの女の子を呼ぶ気もしない。
いや、
もう風俗はやめたのだけど。






自由詩 つれづれ草 Copyright はだいろ 2012-01-30 20:44:29
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