空の果てまで
永乃ゆち
優しさによく似た嘘に手を引かれ
行きつく先は虚構群。
いつからこんなに弱くなった?
いつからこんなに涙もろくなった?
答えのない問いに戸惑うのはもう飽きているのに
繰り返すのはなぜ?
岬に出ると遠く船が見える。
行先はただの虚構群。
私たち間違いに向かって歩いている。
それでも歩みを止められない。
世界が間違いで埋め尽くされて行く。
私は空を泳ぐ魚になる。
私たちの世界は間違いに溢れてる。
私は夢見る魚になって。
空を泳ぐ。
空を渡る。
空の果てまで。
自由詩
空の果てまで
Copyright
永乃ゆち
2012-01-27 22:21:15