心の有様
eris

置いて行ったはずの気持ち
悲しむ心
苦しむ心が
僕の近くにあった
忘れないでと
逃げないでと
幼い姿をした僕の心として
手を伸ばせば届きそうな距離に
いる
そこにいた

子供の僕には置いていかなければならなかった
そうする術を勝手に身に付けていた

悲しかった?
きっとそうだった
苦しかった?
ずっとそうだった
今も?

その答えはここにはないんだ


自由詩 心の有様 Copyright eris 2012-01-27 22:11:55
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