ふゆのおわりに
みなみ








洗濯物をたたみながら

あたしたち、
ずっと 一緒に
いれるかな、


ねえ、
きょうはさ


くっついてねむってみない?






たたみおえて
ふとあなたをみる


光のつぶは
ほこりにまざって
きゃしゃに、おどるので
あなたは いま
泣きたいのだ と


すぐに、わかる

つめたい、すきまかぜが
やわらかいカーテンに
ようせいのように
しがみついて


わたしは
じきに、来る春には

あたたかい日本酒を
あなたとのもうと


うすっぺらな、天井をみあげた



あなたのようふくに
わたしの
ありったけの、
あい を
たっぷりふくませ

あなたにきせてあげよう


たちあがろうとすると
ふいに
あなたは、せなかごと
わたしを つよく だきしめ




はやく
春がくるといいね




つぶやく



こえは かすれて



やさしく やさしく
わたしのくびすじに


ながれた





自由詩 ふゆのおわりに Copyright みなみ 2012-01-25 17:02:37
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