ふゆのおわりに
みなみ
洗濯物をたたみながら
あたしたち、
ずっと 一緒に
いれるかな、
ねえ、
きょうはさ
くっついてねむってみない?
たたみおえて
ふとあなたをみる
光のつぶは
ほこりにまざって
きゃしゃに、おどるので
あなたは いま
泣きたいのだ と
すぐに、わかる
つめたい、すきまかぜが
やわらかいカーテンに
ようせいのように
しがみついて
わたしは
じきに、来る春には
あたたかい日本酒を
あなたとのもうと
うすっぺらな、天井をみあげた
あなたのようふくに
わたしの
ありったけの、
あい を
たっぷりふくませ
あなたにきせてあげよう
たちあがろうとすると
ふいに
あなたは、せなかごと
わたしを つよく だきしめ
はやく
春がくるといいね
と
つぶやく
こえは かすれて
やさしく やさしく
わたしのくびすじに
ながれた