豆腐屋で朝をみる
石田とわ



             あの豆腐屋の
             角をまがったら
             朝がくる
             豆腐屋の朝は早く
             冷たい
             凍えるような毎日が
             やってくるのだ
             白くただしい朝だ
             やわらかそうでいて
             頑固にくずれない
             強さを秘めた朝がくる
             おいしいを聞くために
             今日も一番に
             豆腐屋が目を覚ます











自由詩 豆腐屋で朝をみる Copyright 石田とわ 2012-01-25 03:47:08
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