朝の歓び
たにい

目が覚めたら未だ朝日が昇る前だった
窓を大きく開けて空気を入れ替える
清涼な大気が肌を潤し湿った苔の匂いが頭脳を静めてくれる

美しい夢をみていた
雲の切れ間から射し込む陽光
それを反射している岩肌の残雪 
緑の谷間に人家
煙突からは暖かげな煙が立ち昇っている
岩と雪と光の論理
雲と緑と煙の優しさ
そこではすべてが与えられていた


自由詩 朝の歓び Copyright たにい 2012-01-23 23:08:05
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