ダメなロックンロールでごめんなさい
いえいえダメなロックンロールほどかわいいものなのよ
どうぞ焼き立てのアップルパイに
ローストしたドラムスを添えたの
召し上がっていきなさい
あなたのお母さんがロックンロールが大好きで
良く言いましたよ
ダメなロックンロールでごめんなさいと
わたしはだから
あなたはチャーミングだからきっとロックンロールもかわいくなってしまうのね
と言っていたものなのよ

ところでボビーの行方を知らないかしら
もう13年も帰って来ないの
街に行くとギターを持ったきり
ギターケースにアップリケをつけてあげたかったの
おいしいお紅茶も13年間いれっぱなし
どうなっているのかしら今の若いのは
いやあなたも若かったわねごめんなさい
え？ダメなおばあちゃんほどかわいいもの？
あなた若いのにオシャレなこと言うのね
気に入ったわ
あなた何をしているの
え？ロックンロール？
私に聞かせてごらんなさい
え？ドラムスが無い？いいのいいのそんなのやってごらんなさい

あなたのお母さんのお名前、メアリー？え、あのメアリなの？
あなたのお母さん若い頃良く私のところへ来て
アップルパイを食べながらロックンロールをしていたわ
ボビーと一緒にロックンロールをしていたのね
若いって素晴らしいわ二人はたちまち惹かれあったのよ
ほら手が止まっているわアップルパイを食べなさい
いやだ、何この焦げた筒こんなの捨ててしまいなさい
ほら手が止まっているわあなた何をしているの
ロックンロール？
ああ、メアリーとボビーが良くやっていたわ
二人が出て行ってからもう13年になったかしら
あたし知っているの本当は、あの二人はあたしを捨てていったのね

ダメなロックンロールでごめんなさい
いえいえダメなロックンロールほどかわいいものなのよ
どうぞ焼き立てのアップルパイに
ローストしたドラムスを添えたの
召し上がっていきなさい
ん？どうしたの？
おばあちゃんおばあちゃんて
あなたはチャーミングだからきっとロックンロールもかわいくなってしまうのね