太陽と宇宙線
砂木

太陽が今までにない形態になりつつあるという教育テレビの番組に
目が釘付けになってしまった。
太陽の黒点というのは 磁場の一部が見えるものらしい。
太陽の真上から真下へと プラスとマイナスとして大きく流れていた磁場が 
プラスとマイナスがなくなり 真上から中心へ 真下からも中心へと
二つの流れに分かれるようになるらしい。
それは今までに経験した事のない太陽の形で 地球にどんな影響を
もたらすか まだわからないのだそうだ。今すぐではないらしいけど。

そして今 太陽の磁場そのものが 弱くなっているとの事。
磁場が弱くなっても 光は変わらないということで何が変わるのかというと 
遠くの宇宙で爆発して消えた星の 宇宙線という光線を 太陽の磁場が
バリヤーを張るようにして跳ね返していたのが 跳ね返せなくなり
地球に今までよりも 大量に届くようになると その宇宙線は雲を
作りやすくするので 雲が増え地球が寒冷化し 地球の環境が大きく動く。
以前にもあったらしいが その時の事を 植物計という 桜の開花時期を
統計する事で 気温の変化を割り出す方法などで 研究しているらしい。 

私の頭では よく飲み込めていない面もあると思うけれど
太陽が変化している? 遠くの星の爆発した宇宙線が 地球に届く?
宇宙線が雲を作りやすい? 植物計? えー なにそれ??。
ということで すっかり夢中になって見てしまった。
太陽の黒点は 他の部分よりも温度が低い くらいの知識しかない。
太陽系第三惑星というけれど 磁場などで本当に私を守ってくれていた。
神様とはちょっと違うけど とてもありがたいものだなあと思った。

太陽だって生物だと思う。体調の良い時ばかりではないだろうし
年と共に? 形態も変わっていくのだろう。
しかし 遠くの死んだ星の宇宙線が地球に届いているだなんて。
わけのわからないものを見ても聞いても 驚く事もないんだなあ。
地球で学習していないものも 宇宙からくるものにはたくさんあるのだろう。

宇宙より自分の足元を見ろ!と言われれば それはごもっとも。
しかしながら 雲の影を踏む時 他の星の宇宙線の影を踏んでると
思うのは なかなか壮絶でドラマチックだ。



散文(批評随筆小説等) 太陽と宇宙線 Copyright 砂木 2012-01-22 15:42:21
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