瑠璃色
ブロッコリーマン
瑠璃色が
微弱な電流を絶って不明になる
そのことがわたしのこころを危うくする、
馬鹿げたことだと思うけれど
わたしは時間について
なにもわからなくなってしまったのだ
瑠璃色の光が
かすかな惑いを帯びて歌を歌う。
交差する水も重力に逆らわない。
そのこともまたわたしのこころを危うくする、
馬鹿げたことなんかではないのだ
誰に観測されなくともわたしはここにいる
磁石などにはかき消されるように
瑠璃色の、空の光が
わたしたちに刺さる。
刺さってそのとげはもう 、二度と抜けない 。
刺さってそのとげはもう 、二度と抜けない 。
刺さってそのとげはもう 、
瑠璃色の、空の光を纏ったものが
ゆっくりと言葉を発しようとするように見えた
その言葉はだれにも理解できないから、
だれにでも理解できるのだ。
アルファベットよりも正確な模様を描いて
正確な軌道を描いて
正確に、
瑠璃色の、空の光を纏ったものが、もう一度雲に隠れる。