先入観について
ベンジャミン

今日は「先入観」について少々・・・

選択というものは 本来 あれこれ考えてするものなのでしょうが 実はそれよりもはるかに多い選択を私たちは無意識のうちに行っているわけです。それを大きく左右する要因となっているのが 本日のお題である「先入観」でしょう。先入観とは「最初に知ったことに基づく固定的な観念」です。ですが 経験したことのない状況においても 別の状況から結びつけて判断を下しています。 私は詩を書くのですが ときおりこの「先入観」が邪魔に思えることがあります。感じたことをそのまま言葉にのせたいと思うときに それは一つの連想であるのでしょうが 優先的に選択される言葉がどうしても存在してしまうのです。 それを意図的に排除しようとすると今度はわざとらしく感じられてしまいます。 理想としては真っ白なキャンバスにそのまま色をのせて絵を描くような想像をしますが 現実はあらかじめ下絵ができているわけです。 まぁ 絵を描くにしても先入観は働きますけどね。 元を正せば言葉というものも経験の積み重ねで習得するものものですから完全に先入観を排除することは不自然極まりないことなのでしょう。 ですから私はできるだけ言葉を探さないように心がけています。 そうすることで自分もしくは読み手に対して誘導的な印象を与えないようにしたいのです。 言葉の連なりから派生するいろいろにできるだけゆとりを持たせることは 個々の感じ方の広がりにも繋がると考えています。
とまぁ 言うのは簡単なのですが・・・ これは実に難しいです。 難しくて放り出したいくらいなのですが たぶん続けてゆくでしょうね。
人様の作品を拝読するときにも 先入観は邪魔になるときがありますが これもまた難しいです。 もしかしたらこちらの方が難しいかも・・・ 要約するなら 私はまだまだ「未熟者」だということです^^


散文(批評随筆小説等) 先入観について Copyright ベンジャミン 2004-11-28 19:45:31
notebook Home 戻る