寝心地の悪いベッド
はだいろ

ぼくにとって
東京は
寝心地の悪いベッドだ

田舎へ帰れば
とてもやわらかく
あたたかく
まるで寝心地の良いベッドのよう

だけど
寝心地の良いベッドでは
ぼくはもう
うまく眠れなくなってしまった
悪い夢を見て
寝違えてさえしまうのだ

東京は
ぼくにとって
寝心地の悪いベッド
だけど
よく眠れる
もう
固く冷たい
寝心地の悪いベッドでしか
うまく眠れなくなってしまったのだ






自由詩 寝心地の悪いベッド Copyright はだいろ 2012-01-17 20:21:12
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