『抑制と希求の間』
あおい満月

八方塞がりとは
こんな気持ちをいうのだろうか
こころの深い奥で
前に進もうとしても進めない
強い何かで
塞き止められているような

たとえば詩を書けば書くほどに
増していく満たされない想いのような
けれども、
思念する思いの隙に
見えたものに
飛び込みたい衝動がある

海に飛び込みたいように
求めてしまうものがある
抑制するこころと
希求するこころとは
等しいのだろうか

抑制と希求の間に
生ずるものに
耳を傾けていたい
そこにあるのは
既知の癒しなのか
未知の苦しみなのか



二〇一二年一月一三日(金)


自由詩 『抑制と希求の間』 Copyright あおい満月 2012-01-15 19:25:01
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