『抑制と希求の間』
あおい満月
八方塞がりとは
こんな気持ちをいうのだろうか
こころの深い奥で
前に進もうとしても進めない
強い何かで
塞き止められているような
たとえば詩を書けば書くほどに
増していく満たされない想いのような
けれども、
思念する思いの隙に
見えたものに
飛び込みたい衝動がある
海に飛び込みたいように
求めてしまうものがある
抑制するこころと
希求するこころとは
等しいのだろうか
抑制と希求の間に
生ずるものに
耳を傾けていたい
そこにあるのは
既知の癒しなのか
未知の苦しみなのか
二〇一二年一月一三日(金)