ぼうくんマロのけらい
まろのけらい
生後3ヶ月
娘の知能はまだ犬以下である
せめて「待て」を覚えてほしい
この瑞々しい生き物は
自他共に制御不能である
意思の疎通は不良
寝返りできず後頭部は禿げ
糞尿涎は出るにお任せ
そんな大変不自由な彼女ではあるが
泣き声一つで周囲の人間を支配する能力を備えている
一声泣いては大人をいいように操り
その笑顔で巧みにコキ使い
多くの難儀をまぬがれる
そう、君の横には必ず
家来の僕がいるのだ
自由詩
ぼうくんマロのけらい
Copyright
まろのけらい
2012-01-15 16:38:38