黒
唐草フウ
冬の、夜空は暗くて黒い
星月がない夜は。特に
ああ
すいこまれてゆく。
なだらかな真っ黒。に思い、が焦げてゆく
恍惚な影
ひかりなし
すくいようのない空の色に
溜息どころか。
おだやかになる細胞が流れている
わたしはだれなのか
ずっとずっと
探し続け、ている。
目の前は黒いまま
それでも探す
探さ なければいけない
胸底に血の川、流れて
自由詩
黒
Copyright
唐草フウ
2012-01-12 08:03:53