あまじょっぱい
灰泥軽茶

ふと気づく

同じ人に同じ話題を話している自分にぞっとする

それも初めての如く話しているそぶり

相手はなんだか苦笑い

空転のソラがコロガル

カラコロコロカラ

カラコロコロカラ

時間の感覚はもういつからか柔らかい

柔らかい無感覚は

やたら甘いショートケーキを食べ

やたらしょっぱいポテトチップスを食べることを

交互に繰り返すことで持続する

ただ息をすることさえ面倒になってくると

氷を口にいっぱい詰め込んでじっとしていると

ようやく心臓の鼓動を耳の奥で感じ

じっじっ

じっじっ

と時計の針が聴こえはじめてくる



自由詩 あまじょっぱい Copyright 灰泥軽茶 2012-01-10 01:57:33
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