再会
まーつん

トンビが輪を描いた
僕はそこに
メッセージを探す
空っぽの空に残された 足跡に

寂しいけど 寂しくない
不思議な気分だ
君の温もりを求めなくても
すでに世界の腕が
僕を抱きかかえていた
幹線道路が延びていく
地平にたなびく羊雲の群れは
バターを塗られたロールパンのように
夕暮れの日差しに覆われて 僕から遠ざかる

でも わかっているんだ
いずれ彼らに また出会うだろうと
終わりも隅っこもない 地球という球面のどこかで


自由詩 再会 Copyright まーつん 2012-01-08 18:55:22
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