かえり雪
朧月

私の知らないうたを
あなたが口ずさむのがくやしくて
気をひこうとしたけれど
やっぱりやめました

あなたがあなたのことで
いっぱいいっぱいになっていて
それを受け止めてくれるのが今は
星空だとわかっているから

遠い遠い天井に
全部吸い取ってもらって
白い雪になって舞ってくる
それが安心ならいいね

私どこへもいかないよ
だから気のすむまで飛んでって
あなたが空から帰ってくるのなら
私はいつまでだって待ってる



自由詩 かえり雪 Copyright 朧月 2012-01-04 23:21:45
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