雨上がりの夜空に
黒木一見



雨上がりの夜空に
嗚咽のように
漏れ溢れてくる
無数の星の光

澄みわたる大気が
ひっそりと肌に纏いつく
静かに張りつめた庭で

鏡のような夜空を見上げ
何千年もの
孤独な放浪の途上で
通りすがる僕と出会えた
星々のうれし涙に包まれながら

じっと
立ちすくんでいたい



自由詩 雨上がりの夜空に Copyright 黒木一見 2012-01-03 01:27:58
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