渡り鳥
板谷みきょう
空渡る鳥鳴く 愛し人の歌よ
短かき夏の日は 風に羽ばたき去り
遥か彼方 どうかどうか逢いに帰る
その日まで歌って
旅の宵鳥啼く 切なき笛のよに
雲湧き高くして 現世遠く去り
故郷離れ どうかどうか逢いに帰る
その日まで歌って
優しく麗しき 群れ飛ぶ美しさ
空に残し消ゆる 黄昏染む大地
光満つ星 どうかどうか逢いに帰る
その日まで歌って
暮れて寂しき風 揺れる野の花よ
いつか叶う恋は 儚き夢と消ゆ
愛し人よ どうかどうか逢いに帰る
その日まで歌って
自由詩
渡り鳥
Copyright
板谷みきょう
2011-12-30 22:15:07
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