春告げ鳥
黒木一見
小さな冷たい森の中の
白く可愛らしい喫茶店で
少女が朝の紅茶を飲んでいる。
少女の華奢な肩の上では
うぐいすが首を傾げて
こくり こくり
居眠りしている。
1人のくたびれた旅人が
喫茶店にふらりと寄れば
少女のうぐいす歌い始め
新たな春の訪れである。
自由詩
春告げ鳥
Copyright
黒木一見
2011-12-29 01:36:40