夜の漂流と光と孤独
梅昆布茶
夜のインターチェンジは光の花がつらなっているように
僕の孤独にしみわたってくるし
それを限りなくかみしめてきた気がする
つれない過去など捨ててしまったほうが良いのかもしれない
407国道は闇をはらんで何処へ継るのだろう
僕の心のアンカーは夜の海を漂っている
山の影が街の灯りを遮ってこんもりと僕の中の塊のように
横たわっている
僕はまた明日いろんな人に会い時間をやり過ごしてゆくだろう
そして小さな詩を書いて何かを慰めるのだろう
物流センターのトラックの群れは冬の星空のもとで
何かの哀しみを抱えたようにゆっくりと動いている
構内で忙しく働く作業員たちも何か大切なものをさがしているのだろうか
143ケースの僕の仕事が終わると僕はまた
夜の光と孤独が待つ407国道を走る
アンカーのない心の海へと