遅い朝食
たもつ

 
 
遅い朝食をとる
幼い弟はオートミールを食べ終え
おまけの玩具を並べている
お父さんはまだ夢の中で
起き上がる方法を見つけられない
穏やかに子どもは大人になり
大人は老いていく
押入れの奥にある沖しかない海を
横断するようにわたしは泳ぎ、そして
教えられたとおりに
溺れる
 
 


自由詩 遅い朝食 Copyright たもつ 2011-12-25 18:15:01
notebook Home