生誕伝説
たにい

ジーザス クライストが産まれた時真っ暗な夜空をオリハルコンの剣を握った少年達を乗せた銀の流星群が飛び交っていた
一つの星がベツレヘムに降り  乗り手の少年はマリアの子宮に潜り込んだ

国では玻璃で張られた部屋に住み 明朗闊達な性格で皆から愛されていた少年だったが 昨年のクリスマスに両親から買ってもらった望遠鏡で地球を覗いてる内に 人間のあまりの欲深さに堪らなくなって地球行きを決意したのだ

一言だけ人間に教えたかった
持てる者が天国の門を潜るのは 駱駝が針の穴を通るようなものだと

さあ 要らない物はどんどん捨てましょう  
大掃除しましょう 
心の大掃除もね 
気持ち良くお正月を迎えるために


自由詩 生誕伝説 Copyright たにい 2011-12-25 00:43:36
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