雪のベール
朧月

雪さえも
贈り物に思えた頃
受け入れることが自然だった
いつからか逆らいできた傷を
かばって不自然になった
雪は真下に降らないで
舞うときもあるのに
ただ我が身を試す道具に思えて
人はコートに身を隠す

今朝早くに訪れてくれた
雪はもう消えていて
私の本心を
隠してくれるベールなど
ないのだと知る


自由詩 雪のベール Copyright 朧月 2011-12-24 08:06:42
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