大好きな冬至の日,讃歌
木原東子
冬至に至るのだなあ
ゆずだ かぼちゃだ
忍耐を希望へ切り替える
あとは冬を乗り切るのみだ
小さな種を埋めておくこと
冬至の後は
明るさが増すのみだから
きのうまでとは大違い
冬至の記念の写真をup
さるすべり
自然の御業の繊細さを
初めて知った八歳のころ
次のお気に入りが浮かぶ
おおいぬのふぐりは余りに愛らしい
金魚草だの蛍袋だの烏瓜
猫じゃらし犬蓼(いぬたで)
よりによって冬に咲く花
枇杷に柊木犀、カクタス、八つ手
何を考えているのだい、きみたち
新種のクレマチスを買う
冬に白いベルのような花を吊るす
そして春にはどんどん延びる。