斧と氷塊
服部 剛
日常に潜む「?」という文字から
背を向けてないか?
逃げようとしていないか?
いつからか、目の前に
私と等身大の氷塊が、ある。
足元に一本の斧が、置かれている。
目を凝らしてみつめる氷塊に宿る
「?」の文字が視え・・・
私は、予感する。
(あの中にまことの私がいる)
恐れてないか?
手にした斧を
一心に、振り下ろす時
無数に輝く水晶の
砕け散った後に姿を現す
(まことの私)と目の合う瞬間を
自由詩
斧と氷塊
Copyright
服部 剛
2011-12-20 22:55:38
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