【 流れ星 】
泡沫恋歌

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あ、
見上げた夜空に
流れ星が落ちていく
急いで願いごとを
心に描こうとしたら
瞬く間に消えていってしまった

ああ、
なんと儚い
あの彗星は何光年もかけて
宇宙を旅してきたのに
消える時は
あっという間だった

どんなに、
偉大なものでも
消え去る時には一瞬で
いっぺんの後悔も残さずに
存在のすべてを消去していく
そう潔くも哀しい

時として、
自然は人間たちに
大きな試練を与える
大地が揺らぎ海が牙を剥き襲った
多くの人命が奪われていった
地球にとって人間は
単なる消耗品でしかない

たとえば、
百人の人に非難されたとしても
無条件で自分を信じる者が
一人でもいれば
意思を曲げてはいけない
百人の敵より一人の味方の
愛に応えるべきだろう

結局、
自分を救えるのは
自分自身を信じる力だけ
それで十分
他人を救えると思う傲慢さが
人を傷つけてしまうから

だから、
一瞬で消える
流れ星に祈ったりはしない
自分の弱さを隠すために
人工の神に縋ったりもしない
私の神さまは私の中に……

どうか、
自分を信じる力を――与えてください



自由詩 【 流れ星 】 Copyright 泡沫恋歌 2011-12-19 07:32:02
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