ドラミちゃんみたいな女
はだいろ

さみしいわけじゃないけれど、
なんとなく、
だれかに、会いたい、
だれか、知らない人と、
知り合いたい気分になった。
でも、じつは、
ただの性欲なのかもしれない。
何軒か、
デリに電話したけれど、
狙った女の子はみんな売り切れで、
もう寝ようと思ったのに、
どうしても、
やっぱり、
誰かと知り合いたいという気分が、
止めることができない。
それで、
すぐに行けるという女の子を、
いつもの店で、
頼んでみる。
頼んだ後に、
ネットでその子のうわさを見たら、
ドラミちゃんみたいな女だと、
書いてあって、
しまった、と思ったけれど、
来てみたら、
なるほど、ドラミちゃんみたいな、
女の子だった。
ポケットに手を入れるように、
制服のすきまから手をつっこんで、
やたら敏感な乳首を攻めた。
結婚しても、
ぼくの女遊びは、けっして、
止まないだろうと思う。
遊びのうちはいいけれど、
いつか、そのうち、
絶対に、後には引けないような、
ほんとうの、
恋愛に、
堕ちる日が、来るような気がする。
ドラミちゃんは、ぼくをいかせる前に、
時間ぴったりに、
じぶんがいってしまった。
また呼んでくれる?と聞くから、
いいよ、と嘘をつく。
ほんとうにいい子にはもう会えない。
いつでも、
恋は、
一度きりだ。







自由詩 ドラミちゃんみたいな女 Copyright はだいろ 2011-12-14 02:27:23
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