空 2011.12
イワキ

緑を背にして空を見下ろす


雲ひとつない空


吸い込まれそうで、落ちてしまいそうなけがれもない空



ただ 金縛りにかかったように空を見下ろしていた

視界に写りこむ時計塔、長針が短針を目指し、時を刻み続ける

短針が2に、長針が12を指す時、また地を踏みしめ空を見上げなくてはならない

ブラックホールのように吸引力を持った空


飛行機が池で泳ぐ鯉のように空を漂っていた


自由詩 空 2011.12 Copyright イワキ 2011-12-13 02:50:41
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