蠅捕り草の中にあるイチジクの断面
yuugao

このままでは
薄黄緑色の祭典までに間に合わない。

「複眼の君主は、儀式的な世迷言」

果汁は、少しばかり粘り気があるほうが
蠅の眼を欺けるのです。

「悪意のある草と、惑わしの甘美な果実」

遡りは、思い出ならし
坂上りは、花を忘れた過日と供に。

「従いは、遵いあればこそ!」

静止した花弁は空虚の中の空虚。
なにも真紅だけが
花冠に相応しいというわけでは.伐.罰.×。


自由詩 蠅捕り草の中にあるイチジクの断面 Copyright yuugao 2011-12-12 21:42:52
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