アンチ・ハッピー
しろいろ




たよりない軸をつかんでわらってた 人工衛星みたいに遠くで



罵倒してもよかったんだよ ボディソープの淡い匂いのぬけがらを抱く



かみさまの代わりにネオンの消えた街へ蛍光塗料を撒きにいこうか



えいえん、は真冬にたべるかき氷、みたいだ さみしい音がするだけ



かんたんにくずれる水だと知っていた この皮膚に(だれも)触れては(ならない)



まっすぐな嘘にうたれて濡れているビニール傘の折れた金属



mm単位できざむこうふく やわらかなロープを首にまきつけていく







いつか水に沈む町だね 燃えつきた信号みたいに約束を待つ












短歌 アンチ・ハッピー Copyright しろいろ 2011-12-03 15:22:29
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