バックシャンなら
生田 稔

バックシャンなら

雨降りの金曜日
待合室に
見かけし彼女
名も知らず
長い髪の毛

病気なのだろうな
ひどいのかな
薬の調剤の合間に
彼女のことを思う

窓外を見れば
しめった森が見える
十二月1日
今朝も病院の
待合に坐す。


自由詩 バックシャンなら Copyright 生田 稔 2011-12-03 11:15:12
notebook Home 戻る