柊と人
subaru★


若葉は青臭くていいと
老いた葉が
羨ましげに
鑑賞している

尖っていた葉は
あなたを守るため
傷つけるためじゃない
でも 遠ざけたのは

青くて頼りない葉だったから

そう語れるのは
葉先が丸くなってきたあかし

人間が大きく
深呼吸してるみたいに
この大地にそびえたい
そうやって 堂々と生きてきた

柊は人に恋をする
それは どことなく
自分自身に似ているから

人も柊の葉に恋をしている
それは どことなく
自分自身に似ているから

・・・かもしれない


自由詩 柊と人 Copyright subaru★ 2011-11-27 23:59:43
notebook Home 戻る