吊橋の向こうへ
ゆべし
裸に海の膜を纏う
崖を繋ぐ羽毛の吊橋が足裏を優しくくすぐる
乾いて冷えきった太陽の光に背を押された
橋を辿った先に広がる光景は
眩しい新緑の髪がなびく草原だった
ああ
甘酸っぱい桃色の風の粒が脳で弾ける
自由詩
吊橋の向こうへ
Copyright
ゆべし
2011-11-27 18:56:28