罫線
たもつ

 
 
身体と言葉の境界に沿って
路面電車が夜を走る
ミルクをつなぐ、世界はまだ
つぶやきをやめない

みんな季節
みんな瞬間
みんな波、その動き
みんないつか
割れていきたい

呼気と吸気が交差する
駅はひとつずつ眠り始める
こぼれる文字、風になる文字
ぼくは手帳の
かすれた罫線になる
 
 
 


自由詩 罫線 Copyright たもつ 2011-11-27 17:17:55
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