意味と原因
ズー
あなたは、オートサリンジャーに近寄っていくお姉ちゃんが言ったんだとおもってくださいよ。それから彼女はあらゆることに意味があります、なんて言ったんだけど、ぼくはお父さんのつま先からくさいをくさいしてくさいされたまま、柴犬のジョシュとはだかんぼうの九官鳥におはよーと言いますよ、それを覚えといて下さいよ、朝。
ぼくの友人は車の下にいて、クレスタのしろを見つけるたびにでたんだ、この人まばたきをしていた。
破けた太ももにジッパーをつけて着替えようと金具をいじった昼下がり、雨も上がり、水溜まりに花の散乱がはじまっていた。
さんたが詰まっている鉄塔を登るところ、を見上げて、僕、彼の、家族、親戚一同が集まっていた、、軒先に吊してある干し柿の匂いを運んでくる風におばちゃんがはたはたしている雑貨店を後にして間もなく平らになった友人にシナモンをあげたことを手紙に書いて送った。
それだけで夕方になっていく、と思っていた朝のかたいをつかんでいる。
天気を読んでいたお姉ちゃんが言ったんです。花束を持たせたらきれいだろうな、とポストをさがしていた僕の友人は車の下にいて、きっと、クレスタを追いかけているはずの夜は、丸顔のジョシュと挨拶ばかりの九官鳥がくさいをくさいされてくさいされるまま、耽る。
ジッパーをあげる。だって破けた太ももから星がこぼれてぼくの家がばれちゃうから、ばれちゃうと困っちゃうから。
あなたはオートサリンジャーのエンジン音をぼく聞きましたよって思って下さい。そしたら空気も寄ってきますよ、ぼく空気です元気ですって言ってきますよ。そしたら彼女も寄ってきますよ。
わーわーわーと三度、呼んで下さい。四度目の、わで開かれる口だけに舌を入れます。突然、父の腕に脈を打つ耳のなかにらじお、百や千の嘘なんかはざらなんです。と、脇腹の盲腸に、話し掛けている父のおはなしの、あそこからここらまで、目茶苦茶な腕枕の熱を旅していた私。ちっちゃな夜が、はっちゃける。それはもう、ぱっかんと。背中をまるめるおしりから引きずりまわした背骨の跡を舐めるしずかな舌から離れ、オフィス街に日々を埋めるのです。なにもかもめちゃくちゃじゃんと誘われたパーティーで、シシカバブー。剥製みたいじゃなくて、さりげない幸福の標本になったみたいじゃない?ってテーブルの下、1インチちょっとの代表取締役を。わたし、経てるよ?経て、経て、経て、経り続けてるよ。
あなたはシナモンが匂う便箋を、幸せになれましたって、読んで下さいよ。お姉ちゃんより。